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東日本大震災における対応(第12報)

 5月31日、日赤福岡県支部から14次医療救護班が宮城県に向けて出発しました。これまでに派遣した救護員は累計110名(救護班が帯同するこころのケア要員を含む)となりました。本社との調整に基づき、日赤福岡県支部では6月も派遣を継続することとしています。

 その他、介護職員11名、病院の支援要員(医師・臨床工学士・事務員など)15名、避難所の高齢者を支援する健康生活支援講習指導員2名などを派遣しています。

高齢者支援に携わった職員の報告

  • 健康生活支援講習 講師 坂本峰子(看護師)
  • 4月27日~5月7日、岩手県陸前高田市へ派遣

 発災から約2ヶ月、長引く避難所生活により「立ち座りが大変で動きにくい」、「食べてじっとしていることが多いので体重が2~3キロ増えた」、「足腰が痛い」、「便秘がち」など、多くの人に生活不活発病の兆候が見受けられました。
 また、仮設のお風呂があっても、「手を煩わせたくない」という遠慮から十分な清潔が保てない状態もありました。

 私たちは避難所を巡回し、不安やストレスを少しでも緩和するようにリラクゼーションを行いながら、介護予防体操や脱水・感染症予防などの話をしたり、ホットタオルによる清拭を行いました。ホットタオルは100ml程度のお湯で蒸しタオル1本が作れ、上半身を十分拭くことができるので「簡単に作れてとっても気持ちがいい」と好評でした。

 足踏み体操中のご高齢の方が、発災前までは杖をついて排泄行為ができていたのに、今は自分の足で歩くことも叶わず車椅子となりオムツを当てる生活となってしまって情けないとつらい気持ちを話されました。短期間の動けない環境が想像以上に高齢者にとって生活行為の不自由さを招いている現状を実感しました。

 また、ハンドケア中に「やっと泣けた」と堰を切ったように大粒の涙を流された方がおられました。娘さんを津波で亡くし、小学生のお孫さんを引き取って暮らしておられ、泣きたくても泣けない状況が続いていたようです。「いのちを大事にしなさい。生きてさえいれば多くの人を救うことが出来るのよ」と語られた言葉にいのちの重さを痛感しました。

 今後も長期にわたり、高齢者への支援が必要と思われます。一日も早い復興を心より願っております。