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ミャンマー紛争犠牲者救援のため、福岡赤十字病院 助産師を現地へ派遣

 福岡赤十字病院は、ミャンマー紛争犠牲者救援のため、井ノ口美穂助産師を現地へ派遣することとなり、7月9日(水)派遣出発式を開催しました。

 ICRC(赤十字国際委員会)※では、1986年よりミャンマーでの紛争犠牲者の救援事業を開始しており、負傷者の外科的治療や、拘留者の家族支援、人権啓蒙活動などを行ってきました。武力衝突が沈静化した現在も、生活物資の援助や、コミュニティの衛生状態の改善などを実施しています。

 今回の派遣は、助産師としての海外派遣の経験を生かして、ミャンマー連邦共和国カチン州における、ICRCが支援する病院等において、アセスメント及び技術指導を行うのが目的です。

出発式で抱負を語る井ノ口助産師 同僚から激励の言葉と花束を受け取る井ノ口助産師

 出発式では、河野事務局長が
「困難な状況での国際活動は、だれでもが対応できるというものではありません。井ノ口さんの今までの経験を生かして、頑張ってください。赤十字の仲間として声援を送っています」
と述べ、

 寺坂院長からは、
「井ノ口さんは、今まで多くの国際活動に参加しており、先のアフガニスタンでの病院支援では、戦禍のもとギリギリまで現地の人たちのために活動をした経験があります。まだまだ不安定な情勢のミャンマーでは何が起こるかわかりませんが、今までの経験を生かして活動してきてください」
と激励しました。

 井ノ口助産師からは、
「ミャンマーは民主化として2010年にスタートしたばかりの国で、一部の地域ではいまだに武装勢力との紛争が続いています。医療サービスにおいても、都市と農村ではまだまだ格差があり、5歳以下の子供の死亡率が、アジアで最も高い地域です。破傷風や栄養失調の母親も多いと聞いています。今回、赤十字で派遣されるということは、皆さんのご支援があってのことです。信頼される病院づくりを目指して、現地のスタッフと協力し、犠牲者救援に尽くしていければと思います」
と抱負を語りました。

 井ノ口助産師は、赤十字本社でのミーティングの後、7月14日より約6か月間現地で活動を続ける予定です。

※ICRC(赤十字国際委員会)Internationai Committee of Red Crossの略
1863年に設立され、主に戦争や紛争の際に中立機関として、犠牲者の保護、救援活動、安否調査などを行う組織。本部はジュネーブにあり、各国政府と各国赤十字社・赤新月社からの拠出により活動をしています。

井ノ口助産師 派遣実績

2005年12月~2006年6月   スーダン紛争犠牲者救援
2007年1月~2007年2月   ケニア洪水救援
2009年8月~2010年2月   ICRCアフガニスタンミルワイズ地域病院支援
2010年11月~2010年12月   パキスタン洪水水害救援
2011年2月~2011年5月   ICRCアフガニスタンミルワイズ地域病院支援