9,どこが違うの?風邪とインフルエンザ
 さて、正解は・・・風邪とインフルエンザは違う病気ではなく、インフルエンザは風邪の一種と考えて下さい。ですから、あなたがインフルエンザに罹ったとき、私が「風邪ですね」と診断しても、決して誤診とか、このヤブ医者めとか思ってはいけません。そう、確かに誤診ではない・・・けれど、ヤブ医者と言われれば返す言葉がありません。その理由を今回はお教えしましょう。
 風邪というのは、主にウイルスが原因となって、鼻水、喉の痛み、咳、痰、熱などの症状が起こるものの、一週間位で自然に治る病気です。インフルエンザウイルスは風邪を起こすウイルスの一つです。ただ、インフルエンザウイルスに感染すると、突然、高熱、全身倦怠感、体の各部の痛み、下痢など、風邪とは少々違う症状から始まり、少し遅れて喉の痛み、咳、鼻水など、風邪に特有の症状が出現します。
 インフルエンザで困ったことは、症状が激しくて衰弱しやすく、肺炎になりやすいというところです。これは特にお年寄りに当てはまることで、インフルエンザをきっかけに命を落とされるお年寄りが多いことは、皆さん良くご存じでしょう。このように、インフルエンザを正しく診断しないで、単なる風邪として油断していると、命に関わる場合もあるのです。
 正確な診断が必要なもう一つの理由は、最近になって、インフルエンザに有効な薬が次々に開発されているという点にあります。発症してから早い時期(遅くとも48時間以内)に薬を使えば、早く症状が取れるばかりでなく、悪化して肺炎になる確率も下がります。従って、冬場に突然高い熱が出て、身体がきつくて痛くて、下痢をして・・・となれば、病院へ直行する必要があります。
 最後に、インフルエンザワクチンを打っていても、100%大丈夫というわけではありませんし、インフルエンザ以外の風邪には効きません。この季節、くれぐれもご自愛下さい。

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