8,どうしますか?夜間や休日の急病
 夜中や休日に自分自身や家族の具合が悪くなったら,とてもお困りでしょう.このくらいのことで・・・と,病院に嫌な顔をされるくらいなら,しばらく家で様子を見ようと思う反面,ひどい病気で手遅れになったらどうしようと不安になりますね.確かにこれは大変難しい選択で,医者でも判断に迷うこともあります.そこで,どんな時に病院へ直行しなければならないか,あるいは自宅でしばらく様子を見てもよいかについて,少しお話ししましょう.
 まず,絶対に病院へ行かなければならない状況は,意識が無くなった時や,もうろうとした状態に陥った時です.医学的には意識障害と呼びますが,原因が何であれ,危険な状態であることがほとんどなので,直ちに病院で診断や治療 受cbる必要があります.また,急に麻痺がでたり(脳卒中),胸が激しく痛んだり(心筋梗塞),呼吸困難になったり(肺塞栓症など)した時も,迅速な対応が必要です.急な呆けも,重い脳の病気が原因となっていることが多々あります.
 これ以外の様々な急病は,実際に診察しなければ確かなことが言いにくいのですが,急に激しい症状が現われた時は,その症状が何であれ,通常,医師に相談していただくほうが良いでしょう.また,症状はそれ程激しくなくても,食事や飲み物が喉を通らないような状態が1日以上続くときも,点滴を受けて脱水を防ぐ必要があります.
 発熱はよくある症状ですが,熱の高さそのものよりも,全体的な状態に注意を払ってください.熱があまり高くなくても,ぐったりして何も食べない,何となくボーッとしている,呼びかけても返事もしないで寝てばかりいる,呼吸が非常に荒いなどの状態なら,病院に直行です.逆に,少々高い熱でも,比較的元気に話をしたり,ご飯もそこそこに(半分以上)召し上がれるようなら,翌日まで様子を見ても大丈夫なことが多いと思います.
 家族が見て,何となくいつもの風邪や発熱と違う,何となく変,というような,「何となく」という感じは案外重要です.それほど症状が激しくないように見えても,この「何となく」がある場合は,一応,医師に相談してください.
 ただ,急病の時にこれさえ覚えておけば万全,という決まりはありません.一番望ましいことは,近所の医師や病院に,気軽に相談できるようにしておくことでしょう.場合によっては,電話一本で解決することもあります.迷ったら電話で相談するだけでもずいぶん安心です.ちなみに当院では,急病の時にも24時間いつでも相談に乗れるような体制を敷いています.お困りのときには,どうぞご遠慮なくご相談ください.

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